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【ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル】レビュー:アナタにも記憶の違和感を感じたことはありませんか?【Steam】

【ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル】TOP Steam
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タイトルからはあまり想像つかない無料ホラーノベルゲー!

どうも!ブログ管理人のカミカミ大王(@kamikamichannel)です。

今回はSteamにて無料で遊べるホラーノベルゲー『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』をクリアしたので、その感想を述べていきます。

ちなみに、当然ながらネタバレ要素も含みますので、気になる方はご注意を!

『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』の感想

それではいつものように各項目に分けてレビューしていきますね!

ストーリーはどうだった?

大まかなあらすじとしては、「不思議な体験をした子供の頃の記憶を話していくうちに、なんか微妙に食い違いを感じていって・・・」ってな感じですかね?

1話2話というふうに話が進行していきますが、時系列がゴチャゴチャ(高校生の時の話だったのが、次の話では小学生の頃の話になってたり、次には大学生になったり)なので、読みにくいっちゃ読みにくいですが、最近のミステリーとかホラー系の作品はこういうの結構多いので、気にならない人には全然大丈夫かと思います。

時系列を入れ替えたりするのって、あとから「実はあの時のアレはココに繋がってたのか!」とか「あの時のアレがなかったら・・・」みたいな展開の面白さを演出するのに良い手法だと思いますが、それだけでなく叙述トリックにも使いやすいってのもありますよね。

この作品はまさにそれで、内容的に話自体には正直そこまで惹かれるものはないんですが、そういうストーリー展開(技法)のおかげで「ん?あれ??なんか話の内容さっきとは違ってね??」って印象づけられることが多くて、かなり「先が気になる!」ってなっちゃいました(^_^;)

ホラーとは言え、ビックリさせたりドキッとさせたりグロい演出はほぼなくて、それよりもむしろジワジワとくる系なので、人によってはそっちのほうが苦手な場合もあるんじゃないでしょうか?

演出として、文章がオカシナ場面もチラホラありますし(ってか、これ演出ですよね?バグじゃないですよね?w)

なんというか・・・日常から少し垣間見える非日常の、えもいわれぬゾワゾワ感というか・・・ひとつボタンをかけちがえたまま過ごすような微妙な違和感というか・・・なにか忘れたまま日々を過ごしてるけど「そもそも忘れたことさえ忘れた」というような独特な既視感・・・そういう空気が作品全体に漂っていて、素朴なビジュアルと相まって良い雰囲気を醸し出してます。

また、1周だけでは終わらずそのまままだ続いていくので、無料とは思えないほどボリュームがありますね。
本編だけでなくサイドストーリーもあるので、合わせるとプレイ時間が17~8時間ぐらいになります(^_^;)

キャラクターはどうだった?

登場キャラクターはそんなに多くないんですが、そのどれもがネタバレにつながりそうなので、軽く触れておきます(^_^;)

シュウ

主人公の親友の少年で、オカルト好きという・・・まぁリアルで誰にでも思い当たる人物がいそうな造形です。

てか、リアルのオカルトマニアな友人なんかもそうですが・・・基本的には陰キャなわりに、何故かオカルトに関してはやたら行動力高いのはなんなんですかね?w

まぁこのキャラは陰キャではなくむしろ陽キャでしたが(^_^;)

一応、ストーリーの牽引役にはなってますが、ある意味ではこのキャラ自体がこのストーリーにおけるトラップと言えなくはないかも?

ヒメ

シュウの従姉妹で少し年下の女の子ですが、この物語の核となるキャラです。

登場時から不思議なエピソードを引っさげてくるので、「あぁこのコは霊感少女で、色々と ”視えちゃう” んだな」というのが分かる描写になってます。

所々で怪しい素振りを見せつつも、物語中盤までは「結局なんなん??」なままで気になる扱いなのも、ストーリー進行としては巧いんじゃないでしょうか?

根津先輩

同じ高校の1学年先輩で、シュウの彼女です。

シュウの恋人・・・ってので想像つくかもですが、このコもオカルトマニアです。
てか、それキッカケで付き合うようになったわけですが(^_^;)

高校生の割には落ち着いていて、結構色々と鋭かったり達観してたりする、いわゆる ”頭良い” 系キャラですかね。

造形的には結構好きなキャラです(*´∀`)

魚住さん

物語が少し進んでから登場する、かなり年上のお姉さんです。

主人公が通う大学のポスドクで、明るい性格のお姉さんですね!
まぁ見た目は普通に可愛いお姉さんですが、この作品の内容的に普通じゃないってのもすぐに分かるかなぁと(^_^;)

なんというか・・・「自分にもこういう時期あったなぁ」とか「自分の場合も(あのお姉さん)もうちょっとこんな感じで遊んで欲しかったなぁ」みたいな懐かしい気持ちにさせてくれますw

システムはどうだった?

分岐など無くて、単純に物語を読んでいくだけの一本道のストーリーなので、ゲーム性は皆無です。

だからこそ、シンプルながらも「オート」「スキップ」機能が完備されてるのはベネ!!
てか、もうノベルゲーにはこれらの機能はデフォでしょうけどね。

文字表示スピードの調整もできますが、これはもうちょっと微調整があっても良かったかも?って感じですが、全体の操作性としては可もなく不可もなくといったトコロ。

BGMはどうだった?

個人的にはかなり良かったです(*´∀`)

特にタイトル画面で流れてるメインテーマは、作品の雰囲気にメチャクチャ合っててディ・モールトベネ!

2周目から、シーンによっては挿入歌があるんですが・・・コレは正直ひとによりけりかなぁと思います。
個人的には、歌はエンディングだけで良かったかな?という感じ(^_^;)

『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』の感想 まとめ

総評

上記でも少し触れましたが、無料とは思えないボリュームですし、ストーリーもかなり凝ってます。

ただ・・・最終的に「結局アレって夢?現実?どっち?」「もし現実ならそれって一体いつどこで誰が??」みたいなところが伏せられたまんまなので、「物語はキッチリ終わって欲しい」ってタイプの人にはモヤモヤが残っちゃうかと思います。

作中のセリフで「最後に何が起こったのか知りたいって気持ちがある。そういう人たちの想いがこの手の怪談を生むんじゃないかな」ってのがあるんですが・・・まさにこの作品自体がその通りですね(苦笑)

個人的には、こういう「読み手(プレイヤー)に想像の余地を残した終わり方」ってのは好きなので良かったですけどね(・∀・)

ただ、文章にちょっと癖があるのと、時系列ゴチャゴチャ・・・かつ各々の事象について明確な説明がないのは、気になる人には次を読ませるためのスパイスになりますが、基本的には丸投げしたまま淡々と進行していくので、人によっては読むの面倒くさくなっちゃうかも?(;´∀`)

あ、あと・・・題材的にオカルトやホラーというジャンルになってる本作品ですが、ブッチャケそれよりも青春ノベル的と言うか、SF(サイエンス・フィクションじゃなく ”す” こし ”ふ” しぎの方ね)って感じです。

総評としては・・・

SF(”す” こし ”不” 思議)系の物語が好きならマストだけど万人にはオススメしにくい

ってトコロですかね。

いわゆる「世にも奇妙な物語」とか、少し昔の漫画ですが「アウターゾーン」とかが好きなら十分楽しめるんじゃないかと思います。

オススメの似た雰囲気の映画

実は管理人は映画も結構好きなので、その観点から『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』を楽しめた人にオススメできる映画もちょこっとあげておきますね!

シックス・センス

https://amzn.to/3xfjzLq

メチャクチャ有名な作品なので、観たことある人も多いかな?
けどコレ・・・実はもう20年以上も前の作品なんですね!Σ(゚Д゚)

ブッチャケ『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』を始めて1周目プレイ中は「コレ絶対シックス・センスだろ!」って思うぐらいに雰囲気が似てますた(^_^;)

・・・ま、ラストは全然違いますがw

シャッター アイランド

https://amzn.to/3zcsyi7

コレももう10年以上前の映画ですが、雰囲気似てますね。

上記の『シックス・センス』もそうですが、ネタバレなしでまっさらな状態で観るのを超オヌヌメしておきます。

メメント

https://amzn.to/3xp4xSz

コレも20年以上前ですね(;´∀`)

雰囲気としては上記2作品とは全然違うんですが、ストーリー進行の仕方が結構似てます。
てか、時系列を逆に辿っていく手法って、最近では結構よく見かけるストーリー展開ですが、その元祖と言っても良い作品がコレじゃないかな?

個人的にはサスペンス・ミステリー系映画では未だにベスト3に入るぐらい面白いと思う作品です(・∀・)

アイデンティティー

https://amzn.to/3NkMzqT

コレも20年近く前の作品です。

内容的には上記であげた『シャッター・アイランド』に近いかな?
終始暗い雰囲気なので、『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』とはまたちょっと違うかもですが、作品の根底に流れるイメージは似てるのでオススメしときます(^_^;)

まだまだ他にもいっぱいあるんですが、流石に切りがないのでこのへんで。

なんせ『ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル』には、こんな感じで本作自体だけでなくそれに似た作品もオススメしちゃうような魅力があるってことですね!

無料で遊べちゃうんで、気になったならとりあえずプレイしてみると良いかと(・∀・)
ちなみに・・・総プレイ時間としては15~20時間ぐらいかと思います。

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このブログの中の人
往年のゆるゲーマー

昔は「スト2」「KOF」「VF」「鉄拳」などの格ゲー、今はソシャゲやPCゲーを主に遊んでる古参ゲーマーです。基本的に無~微課金でプレイしてるので、ヘビーユーザー寄りではなくライト・一般ユーザー目線で、実際にプレイしたゲームの感想や攻略など書いてます。
「銀髪」「褐色肌」「ジト目」が大好物ですが、ブッチャケ可愛ければ何でもアリアリアリアリアリッ!

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