クトゥルフ神話の代表作『ダゴン』を忠実に再現!
どうも!ブログ管理人のカミカミ大王(@kamikamichannel)です。
ホラー小説の中でも絶大な人気を誇る『クトゥルフ神話』の、膨大な作品群の中でも特に人気であり、原作者であるH.P.ラブクラフトの代表作「ダゴン」が、インタラクティブアドベンチャーゲームとして登場です。
特に人気のある短編を映像化した本作、その感想を述べていきます。
『Dagon: by H. P. Lovecraft』感想
そもそもゲームというのとは違うかも?
本作は、クトゥルフ神話の短編の1つである「ダゴン」の内容を忠実に再現したゲームなんですが、ストーリーは一本道で、所々でポイントクリックするだけで進行していくので・・・ブッチャケ、ゲームというよりは一昔前に流行ったインタラクティブムービーといった感じです。
なので、総プレイ時間で言えば30分~小一時間もあればクリアできます。
所々でクトゥルフ神話のトリビアが隠されており、それを探すのも楽しめるんですが、ゲーム性としてはそれだけなので、極論すれば「クトゥルフ神話に興味はあるけど小説を読むのはちょっとハードル高く感じる」人に向けてのクトゥルフ神話体験版ムービー・・・って感じですかね?(^_^;)
再現度はかなり高い!
なので、正直ゲームとしてのオススメ度は無いに等しいんですが、クトゥルフ神話のあの独特な陰鬱として不気味な雰囲気を味わうにはかなり良いと思います。
クトゥルフ神話と言えば・・・でおなじみのあの超有名な台詞「窓に!窓に!」を体感できるのがこの作品の醍醐味であり、小説の内容の再現度としてみればメチャクチャ高いです(・∀・)
クトゥルフ神話は今となってはかなり古い小説ですし、海外のモノというのもあって、その独特な表現方法で文章だけだと正直かなり読みにくく、想像力がメッチャ必要なんですが(そこが良い所ではあるんですが)、ブッチャケ色んな意味で読むのは結構シンドイ短編が多いんですよね~(^_^;)
ですが、本作はそこを映像表現でカバーしてくれてるのもあって、そういったライト勢の方々には特にオススメかな~って気がします。
なんというか・・・悪夢の中での肌にまとわりつくようなヌメッとした空気感とか、得体の知れないものを見た時の肌がザワつく恐怖感とか、なにげなく当たり前な光景なはずなのになにか微妙に薄ら寒い違和感とか・・・そういうのを巧~く表現してくれてます。
個人的には田辺剛氏の漫画版クトゥルフ神話がイメージを巧く表現してくれてて結構好きなんですが、この作品はそれに勝るとも劣らないぐらい、ホント見事に映像化されてるんでベネ!(・∀・)
隠されたトリビアの場所の攻略!
本作唯一(?)のゲーム的な要素である、「隠されたトリビアの発見」ですが、見つけやすいものから結構難しいものまであります。
トロコンに関わってくるので、やはり全部見つけたいですよね!
ってことで、その隠し場所をあげておきます(・∀・)
ただ・・・コレを探すのに躍起になると、せっかくのクトゥルフ神話の雰囲気が台無しになってしまうので、初回プレイ時は気にせず普通にプレイして、トリビア探しは2回目のプレイ時にするようにしたほうが良いかと思います(^_^;)
ラブクラフトの手紙
最初の画面の左下の手紙をズームしてみると発見!
モルヒネ
机の上の「?」マークをズームしてみると発見!
ラブクラフトと第一次世界大戦
船のシーンに移ってすぐ、右の貨物をズームすると発見!
フン族
次の船のシーンの旗に「?」マークがあるので、それをズームすると発見!
短編小説への回帰
夕日の小舟のシーンで、舟の先頭らへんをズームすると発見!
※ちょっと分かりにくいかも?
ダゴンの起源
悪夢のシーン2カット目、右下の三葉虫みたいな生物の「?」をズームで発見!
火山島の謎
夢の中の海のシーンで、遠方の陸地をズームすると発見!
海の恐怖
3日目の夜、足元のミミズみたいな生物の「?」をズームで発見!
一匹オオカミ
4日目の夜、足元の岩場をズームで発見!
物語を語る手法
石碑の上部にある「?」マークをズームで発見!
ピルトダウン人
石碑の下部、縦に描かれたクジラの横をズームすると発見!
※ちょっと分かりにくかも?
IN DEFENCE OF DAGON
部屋の右上にある額縁をズームすると発見!
ジャーナリスト
部屋の左下にある「?」マークをズームすると発見!
無神論者
部屋の奥の壁、十字架の下あたりをズームすると発見!
※微妙に分かりにくいので注意!
ダゴン
机の上の「DAGON」と書かれたメモに「?」マークがあるのでそれをズームすると発見!
オーガスト・ダーレスとクトゥルフ神話
机の上の「NECRONOMICON」の本にある「?」マークをズームで発見!
マーケティングの仕事
上記「オーガスト・ダーレスとクトゥルフ神話」と同じ画面内の左にある本をズームで発見!
↑緑色のサインが浮かび上がってるほうです。
SCIENTIST(科学者)
柱時計の文字盤をズームで発見!
※かなり分かりにくいです
ラブクラフトとタバコと酒
机の上の左端にある小瓶に「?」マークがあるのでズームすると発見!
旧き印
上記「ラブクラフトとタバコと酒」と同じ画面内の中央にあるランプの少し右、かすかに青緑に光ってる所をズームで発見!
※メチャクチャ分かりにくいので注意!
『Dagon: by H. P. Lovecraft』感想 まとめ
ってことで、ザックリとではありますが、『Dagon』の紹介&感想でした。
何度も言いますが、ゲームとしては正直微妙ではあります。
プレイ時間が短く済むのは大きなメリットではありますが(^_^;)
ですが、ラブクラフトの世界観に触れるという意味では、ホントに良い感じに「クトゥルフ神話」入門用の作品と言って良いかと思います。
漠然としたイメージでしかなかったクトゥルフの世界観を視覚で捉えることができるのは中々に斬新ですし、有名なセリフである「窓に!窓に!」の解釈が微妙に違ってる(個人的には窓を見るとそこに大きな手の影が見えて主人公はそれを見て怯えながら・・・の台詞と思っていたのにこの作品では違った)のも面白いかと。
ってことで総評としては
クトゥルフ神話に今まで「興味はあるけど及び腰だった人」にとっての入り口にピッタリ!
という所でしょうか(・∀・)
元々が短編なのでサクッと終わるので・・・初心者さんでもSAN値そこまで削られないかとww
勿論、すでにクトゥルフ神話を知ってる人にとっても十分満足行く出来だと思います。
「へぇ~!アレがこんな風に表現されるのか~」って感じで、違う意味で楽しむこともできますし。
てか、言うて無料なので気になったらとりあえずプレイしてみるのをオススメしておきます。
このままシリーズ化して「インスマウスの影」とか「闇に這うもの」なんかも映像化してくれると嬉しいんですけどねぇ(^_^;)
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