”人が人として” 在るには?またその存在価値とは?
どうも!ブログ管理人のカミカミ大王(@kamikamichannel)です。
奏章3読了してもうだいぶ経ったので、今回はここらで全編通しての感想を述べてみたいと思います。
ですが、あくまでも個人の感想です。
設定や物語を読みきれなくて的はずれなことを言ってる場合もあるかと思いますが、そのへんはどうぞご了承ください(^_^;)
※当然ながらネタバレ要素ありますので、読み進める場合は自己責任でお願いします。
『奏章3 アーキタイプ・インセプション』の全編通しての感想
2024年の夏イベから始まったメインストーリー奏章3ですが、夏イベがプロローグとして前中後編の3部作(実質4部作?)となっていましたね。
全体的に見ればかなりのボリュームとなったわけで、それぞれに良し悪しがありましたが・・・今回はあくまでも全部まとめての感想となります。
ちなみに・・・プロローグである夏イベ・前編・中編・後編それぞれの感想は別記事にあげてますので、そちらもぜひあわせてご一読ください( ゚∀゚ )
まずは結論!
そんなわけで、まずは肝心のストーリーの感想なんですが・・・
通して見るとちょっと微妙寄りだったかなぁ。。。(-_-)
ザックリと採点するとこんな感じ。↓
- プロローグ(夏イベ)・・・30点
- 前編・・・40点
- 中編・・・50点
- 後編・・・70点
なので、均すと50点以下なんですよね(;´Д`)
それぞれ各編では、勿論良い所もあるにはあったんですが・・・忖度なく述べると上記のような評価点になるかなぁと思います。
それでは良かった点とイマイチだった点をあげていきます。
奏章3の良かった所
まずは奏章3での良かったと感じた部分をあげていきます。
内容が深ィィ!
今までの奏章(『ペーパームーン』や『イド』)は内容的にはあくまで主人公の内面との対峙がテーマだったと思いますが、今回はそうではなくて結構哲学的と言うか、なんならFGOというゲームの中だけでなく、もっと広い範囲・目線での「人として大事なことはなにか?」とか「人を人たらしめるものはなにか?」とか「人はなにによって自己肯定感を生むことが出来るのか?」とか「人としての進化とは結局どういうことか?」とか・・・なんかホント、ゲームだけでなくその枠を超えた、人間という種に対する問い掛けって感じがして、テーマとしては個人的にはだいぶ好きではあるんですよね(^_^)
今までの奏章も全部違うベクトルで深かったんですけど、今回はそれらとは違って、個人ではなく世界を俯瞰して見てというか、もっと原則的な「人として」というメッセージ性を感じられたのは非常に良かったかなぁと思います。
所々でリアルに響く台詞がある
上記でも触れたように、各所ピンポイントでチョイチョイかなり良いシーンや台詞があったんですよね。
ザックリ抜粋してみると・・・
- ちゃんと話せばわかりあえる
- 後に残せるものたちのために今行動する
- 自己犠牲の尊さ
- 自分の行いを肯定してくれる人の大事さ
- 前へ進むことこそが大事
主にAI勢が言ってた台詞になるかと思いますが、このへんの台詞(言葉)って、単に物語の中で主人公が言われてるだけでなく、作者がこのゲームを通じてプレイヤーへ伝えたいメッセージなのかなぁって。
感情移入しやすい人はこのへんで泣いちゃいそうですよね(もちろん自分は泣きました)
まさかのキャラのサプライズ出演がアチィ!
元々、夏イベの時点で岸波白野が出てくるのは確定していたので、そこでのサプライズってのは無かったかも知れませんが、それ以外の・・・主に後編でのラストの山場でテスラとダ・ヴィンチちゃんの登場がマジで激アツでした!
2人ともたったワンシーン、一瞬の出番しか無かったんですが、テスラはとにかく格好良かったですし、ダ・ヴィンチちゃんはとにかく泣ける!!(ToT)
あのムーン・キャンサー打倒のラストシーン!
ここのダ・ヴィンチちゃんの台詞がマジでホントにヤヴァス。。。
「うん。キミができるヤツだって事は分かる。天才だからね。人間の見分けなんて簡単だ。」
「自信が無い?正しさが無い?そんなのはいらないとも。」
「前に進みたい、という意思があればいい。人間はそうして罪を重ねてきた。」
「…………本当に、よくここまで来たね。先達として、キミを誇りに思ってしまいそうだ。」
「行きたまえ。キミには資格がある。キミの罪を、功績を、その勇気を、私は応援しよう!」
ココはマジで大号泣でした(ToT)
てか、今これ書いてる時にも思い出して涙ががが。。。
テキストが読みやすかった
コレに関してはいつも言ってますけど、やっぱ読みやすい文章って大事だと思うんですよね。
良いテンポが生まれますし、スッと頭の中に内容が入ってくると没入感が増してより一層物語を楽しめるようになるので。
読みにくい文章だと感情移入の妨げになってしまいますからね。
あと、単純に読むのがシンドくなるのも勿体ないですし。
その点、今回のストーリーは全体的にかなり読みやすくて良かったです。
チョイチョイ、EXTRAシリーズ未プレイ勢には「?」となる部分も無くはなかったですが、話の大まかな筋や読みやすさ自体にはそこは関係なかったんで、個人的には大丈夫でしたね(^_^;)
普段あんまり目立たないキャラの見せ場があった
正直・・・バーソロミューとかリップって、今までもそんなに大きな出番ってなかった気がするんですが、今回のストーリーではメチャクチャ格好良かったんですよねぇ~(*´ェ`*)
バーソロミューは戦闘では役に立たないとか言いつつも、実際には冷静な判断力のおかげでブッチャケ「彼が居てなければ詰んでた」状態でしたし、リップも同じくですよね?
登場キャラが多かったんですが、こういう普段あんまり目立たないキャラが活躍する描写ってのはかなり良かったと思います。
個人的に、「そのキャラがちゃんと自分の力量(役割)を分かってて、その一点集中だけでも大きな成果をあげる」という描写は大好物なんですよね!( ゚∀゚)
んで、それがいかにも自然で、ちゃんと行動でシッカリ成し遂げているのが分かるテキストの良さってのもポイント高かったと思います。
ちょっと話はそれますが・・・自分が『ツングースカ』の太公望が嫌いな理由はまさにこの辺なんですよね。
なんか周りがやたら不自然に持ち上げてて気持ち悪いというか(;´Д`)
「周りのみんなが凄い!って言ってるからこのキャラが凄いんだな」って思わせるような文章の組み立て方されてたんで、読むのも苦痛でしたし逆に冷めてしまって感動もしなかったんですよね。
それに比べて今回のキャラたちの見せ場はそれぞれ自分たちがやったこと、目指したことを周りのキャラに台詞で説明させるんじゃなくて、ちゃんとそれをシーンとしての描写で読ませてくれたので良かったです。
・・・コレってやっぱ、言い方悪いかもですがライターさんの実力の違いなんですかね?(^_^;)
AI達の個性が良かった
今回、厳密には人間が全然出てこないという今までにないストーリー展開でしたけど、反面その人間の代わりであるAI達にはそれぞれ個性があって良かったですよね!
物語の面白さを彩る一つの要因として、「その世界で生きる人々の生活臭を感じられるか?」ってのがあると思うんですよね。
今回は人間じゃなくAIってことで、この辺がかなり難しいと思ってましたけど、蓋を開けてみればみんな個性的で、その世界での生活を感じられるような描写も多くて、それが没入感にも繋がっていたんじゃないかなぁと(^_^)
特にアンソニーやハサラさんがメチャクチャ人間臭くて、この2キャラの台詞には結構考えさせられる部分も多かったです。
BGMが雰囲気に合ってた
BGMもゲームという媒体においては演出上すごく大事ですよね!
全体のテーマとなるBGMは、今回が月(宇宙)が舞台てのもあって浮遊感がありつつミステリアスさも感じる曲調で良かったと思います。
また、演出としてのBGMの使い方も良かったんじゃないでしょうか?(サクラシリーズの活躍する場面とか)
ひょっとしたら・・・EXTRAシリーズのBGMアレンジとかだったんですかね?
未プレイなので分からんけど(;´Д`)
奏章3のイマイチだった点
それでは続いて、イマイチだったと感じた点やもっと直球で「コレはちょっとダメ」と感じた点をあげていきます。
今までの奏章とはだいぶ毛色が違った
ストーリー自体は、今までの奏章(『ペーパームーン』や『イド』)のような絶望感をドンドン押し出してくるようなタイプではなく、さらには主人公が自分自身の事じゃなくて周りの人々(厳密には人じゃないけど)のために行動していくっていう内容だったんで、その時点で読み手の出鼻を挫いてた感じがして、その影響もあってあまりウケなかったってのもあるかと思います。
てか、そもそも『ペーパームーン』から『イド』に繋がって次になるのは奏章4にズラされた元奏章3ですもんね(苦笑)
今回の奏章3はマジで「ぽっと出」のシナリオですからねぇ(^_^;)
なので、今までの流れを楽しんでいたプレイヤーからするとガラリと趣旨が変わったのは結構なストレスになってしまってるんじゃないかなぁと思います。
実質コラボだよねコレ?
コレは多分殆どのユーザーがそう思ってるんじゃないかと思うんですが・・・今回のこのストーリーってブッチャケ自社コラボですよね?(^_^;)
管理人はEXTRAシリーズ未プレイ勢なので、イマイチよく分からん演出とかがあったんですよね。
そういうのって個人的にはそこまで気にしないんですが、気にする人はメッチャ気にしてしまうと思うので、そういうのはマジでメインストーリーにネジ込むよりはイベントとして実装で良かったのでは?って思いました。
特にラストのW岸波白野とのバトルって、ブッチャケ蛇足に感じたんですよね。
・・・まぁ型月としては往年のファンへのサービスってことでしょうし、その対象になるような古参ファンにとってはメチャクチャ嬉しいんでしょうけど、やっぱこういうのはメインストーリー外でやって欲しかったかなぁと(;´Д`)
夏イベぶち壊し
上記の悪かった点と被りますけど、今回って夏イベがプロローグ扱いだったせいで、実質夏イベ(というか水着イベ&鯖)が無かったのと同じなんですよね。。。
特に水着鯖がこの奏章3で活躍する(活躍させたい)という立ち位置の鯖にあてがわれてしまったおかげで、水着化を待ってる待機列のキャラが大きく割りを食ってしまったのはイタダケないかと(-_-)
管理人としては推しの千代女殿やゴッホちゃん、コヤンスカヤに静謐ちゃんなどなどなど・・・今か今かと待ちわびてる状態だったんですけどね!
・・・まぁでも、BBも推しだったんで、それはそれで被害は少なめではありましたけどw
けど、FGOしかやってないプレイヤーからすれば、「FGO以外のキャラがポッと出でしゃしゃり出てきて水着枠潰すなよ!」って感情的になるのは当然でしょうね。
どっちにしてもそれはそれで仕方ないと理解できる部分ではあります。
管理人はそのへんは結構ライトな考えなのでまだそこまでダメージは受けないんですけど、やっぱ人によってはかなりのマイナスポイントに感じるんじゃないかなぁと。
本来の奏章3を押しのけてまですることだったか?
今回の『アーキタイプ・インセプション』は、原作者がやりたかった(言いたかった)ことの1つではあると思いますが、急に「本来の奏章3は4になって、新たな3を出します!」てのは正直なんか違うかな~って気がしますた。
しかも内容的にもメインストーリーというよりかはコラボイベント寄りですし、結局そのせいで本来の奏章3だけでなくオルガマリー関連の話も後ろ倒しになってしまってますし(-_-)
一応、来年には終章が開幕とされていますが、ブッチャケあとまだ奏章3とオルガマリーもあるのに来年以内にホントにいけるの?って思うんですが(;´Д`)
まぁ来年のうちと言っても、どうせ「2025年12月に終章プロローグ開幕!」とかだと思いますけどww
なんにせよ、また上記で書いたことと被りますが、奏章3として出すんじゃなくてコラボイベとして別で開催してくれてたなら良かったのに・・・っての感じました。
キャラによってはブッチャケいらんくね?ってのが居る
メインストーリーはいつも大勢のキャラが出てくるので、それら1人1人に満遍なく出番を・・・ってのは無理なんでしょうね(^_^;)
おかげ(?)で、今回その割りを食ってしまったのはテノチティトランとキアラかなぁと。
ブッチャケこの2人って、ほぼ舞台装置なだけで、居ても居なくてもストーリー繋げれましたよね?(キアラは居ないとちょっと困るかもですが)
上記の「良いと思う所」で書きましたけど、キャラの設定上の特性などを活かして見せ場を作って貰えた鯖もいれば、そういう巧い出番づくりになっていない鯖もいたよね?って話ですw
まぁそりゃある意味仕方ないってのは分かりますけどね(^_^;)
アルクとかシエルの扱いが・・・
んで、キャラに関して言えばアルクとかシエルとかの往年の型月ファンなら大歓喜なキャラが絡んできてたのは良かった反面・・・まぁやっぱ正直ちょっと扱いが雑だった気もしますよね?
特にシエルに関しては、上記でも書いたように今年の水着鯖の席を奪ってしまったことで、無駄にヘイト集めてしまってますし(まぁキャラ性能の高さであまり目立ってないかもですが)、W岸波白野に関しては他作品の主人公のわりに色んな意味で残念な感じがありましたしね。
個人的にはそこまで気にしないで楽しめる方ではあるんですが、気になる人にとって見ればこのへんってメチャクチャ気になる部分だと思うんですよね。
プレイヤー全員を満足させることは不可能だとは言え、これはあくまでもFGOなので・・・そこをもうちょっと鑑みて欲しかったと思う所はありますね。
バトルの難易度設定ががが。。。
全編通してみるとそこまで難易度がメチャ高かった!ってわけではないんですが・・・チョイチョイ理不尽さの感じるバトルがあったんですよねぇ(;´Д`)
コレもいつも言ってますが、FGOって「ストーリーが売り」なわけですし、それならストーリーを進める障害になる高難易度なんて程よいレベルで良いと思うんですけどね(^_^;)
今回で言えばムーン・キャンサー戦がかなりの運ゲー感あってだいぶウザかったですし、最後のWはくのんは初見殺しギミックありますしね。
まぁそのためのコンテ石大量配布なのかも知れませんけど(苦笑)
『アーキタイプ・インセプション』全編通しての感想 まとめ!
ってことで、奏章3の全編通しての感想でした!
それぞれ各編での良さもありつつも・・・全体的に見たらやっぱ正直ちょっと微妙だったかなぁって感じですね。
結局、とどのつまりは気になる部分を集約すると
メインストーリーじゃなく初めからコラボイベントとしての実装で良かったのでは?
ってところに落ち着いてしまうかなぁという印象です(^_^;)
うん、今回マジでコレだと思います。
メインストーリーに(ファンサービスとしてだけでなく、今後の商業的に)型月人気キャラを絡ませたいという思惑もあったからこういう感じになってしまったのもあるんでしょうけど・・・やっぱ「あえて夏イベ潰して水着鯖も潰して本来の奏章3を先送りにしてまでやる必要があったのか?」って思います。
最初からコラボイベという意識だったら「今回のイベント、コラボだったけどメッチャ良かった!」っていうプラス評価になってたと思うんで勿体ないですね(苦笑)
てか今年のFGOはコラボだらけですけど・・・もうネタ無いんですかね?
なんか「畳む前にとりあえずコラボして往年の色んなキャラ出してしまえ!」っていう勢いに見えるんですが・・・大丈夫なんですかねぇ?┐(´д`)┌
ゲームシステム的にももうだいぶ古臭くなってる感は否めないですし、ブッチャケもうサッサと「FGO2」サービス開始して(作ってるのかどうかは知らんけどw)今のFGOはサ終させてしまったほうが良いんじゃないかな?って気もしてます。
まぁなんやかんやで皆様、奏章3お疲れ様でした!
色々と苦言を呈しましたが感動できるトコも勿論ありましたし、まぁ普通に面白かったと思います。
単に「FGOのメインストーリー」としての評価だと微妙てなっただけで(^_^;)
皆様の感想はどうですか?
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